リーガルリリーBa.海の部屋
「第九回:青色の街、トーキョー」
近頃はアー写やMVの撮影なんかで見晴らしのいい場所に行くことが多く、あたりを見渡すとやっぱりビルばっかりだな〜なんて。
特に最近は全面ガラス張りの高層ビルが増えてきているのを感じていたのだけれど、
どうやらデザイン性だけでなく軽量化や工期短縮によるコスト削減によって用いられることが増えたみたい。
まあそんなこと私にはどうでもよくて、とにかくそれらは太陽の光に照らされて青とも緑とも言い難い色で反射していてとても綺麗だったということ。
かつては"灰色の街、トーキョー"として、それが最新の東京の姿であり無機質で冷たい場所、或いは白化したサンゴ礁のように感じていたが、
もはや"青色の街、トーキョー"として新たなフェーズに入ったのかもしれない。
それは海のようにたくさんの命が宿り、炎のように静かに熱い、新しい東京の始まりであって欲しい。
なんてことを考えながら大好きな焼き鯖定食を食べていたら、
ちょっと待って、青にも緑にも言い難いとか言ってたけど、もしかしてこれ鯖の皮色なんじゃない?そうか!東京はこれから鯖タワーで満たされていくのね!かわいいじゃ〜ん
と、最後は幸せなことを思うのでした。
「考える人にとって満腹感は敵になる」とcmでサカナクションの山口一郎さんが言ってましたが、まさにこのことですね。
はあ〜お腹いっぱい。
海 (2021.03.27更新)
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「第二十五回:愛をこめて」
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「第二十四回:skin」
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「第二十三回:初夏、爆ぜる」
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「第二十二回:ばらの花」
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「第二十一回:City Lights」
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「第二十回:たまらない」
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「第十九回:cell」
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「第十八回:生業として」
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「第十七回:何もかも憂鬱な夜にはスープのことばかり考えて暮らした。」
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「第十六回:李の季節」
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「第十五回:整理番号0番、Kの夜」
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「第十四回:雨男のバイブル」
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「第十三回:デロリアンに乗って」
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「第十二回:抱擁」
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「第十一回:金麦、時々黒ラベル」
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「第十回:そして春が終わる」
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「第九回:青色の街、トーキョー」
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「第八回:生活のすべて」
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「第七回:世界の絡繰」
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「第六回:ロマンス、ブルース、ランデブー(雑記)」
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「第五回:キリンの模様」
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「第四回:一切合切」
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「第三回:愛おしい(いと おいしい)時間」
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「第二回:キッチン」
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「第一回:猫と金柑」