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「ポタポタぐつぐつ」

みんな今週もお疲れ様。
ずっと前から洗面所の蛇口から水がポタポタと垂れててさ、ああそろそろ水道屋さん呼ばなきゃな〜って思いながら毎回BPM測ってるんだけど。
78から、ついに91になった。これは流石に電話案件ですよね、、そうですよね、、、
こういうの本当に苦手。
バスと確定申告ぐらい苦手。
(バスに乗るくらいなら夏場に40分は歩ける。)


こんなふうに、私は生活の中に苦手なことがたくさんあって。
その一つが炒め物の料理なんだけど。(唐突)
ううん、なんだかね。炒め物ってうまく作れたことがないんだよ。あれって食感が命みたいなところあるじゃない?けど、とにかく心配性だからいっぱい火を通したくなっちゃって。

「サッと炒めて」っていう言葉、全然信用してないもん。
体感は「ザーーーーーーーーーーーーー」ぐらい炒めちゃってる。
もちろん美味しいよ、美味しいんだけど。自分で食べるならいいけど、人に振る舞うのは、、っていうラインのご飯にはなるよね。


で、何が言いたいかというと、
だから煮込み料理は最高って話です。
煮込み料理って、大きい鍋にいっぱい具材いれて、煮込めば煮込むほど美味しくなるじゃないですか。あと「煮込んでいる時間ごと食べてる」みたいなところもいい。
好きな音楽かけながら、好きな本を読みながら、ぐつぐつしていると、流れる時間とか私の気持ちを具材がたっぷり吸って、ぐっと美味しくなる気がするというか。
煮込むために食べてるってとこまであるもんね。

これはきっと私が心の余裕がある時にだけやるからなだけで、毎日食事の準備をしている人からすれば「なあに!そんな余裕はないよ!」って思うかもしれないんだけど。


少し脱線して、
大学受験のときに、どうしても勉強をしたくなくて1日4回ぐらいお風呂に入ってた。それって「お風呂は絶対に必要な時間、だから勉強より優先!しょうがない!」っていう謎理論で、長風呂しながらアニメとか見てたんだよね。

煮込み料理も「あれやらなきゃ、これやらなきゃ。けどご飯の準備は絶対必要!だからしょうがない!」って言いながら、誰にも(自分にも)文句を言わせない可処分時間にしちゃう。
怠惰ライフハック。


最近は初めて家で角煮をつくった。正式名称は「伝説のねぎ豚」って言うらしいんだけど。オレンジページにレシピが載ってたので、ねぎと紹興酒と豚を買って家で1時間半ぐらい煮込んだ。(調べたらすぐ出てくるよ)
結果的には、ほーんとにめーっちゃくちゃびーっくりするくらい美味しくできたんだけど、絶対に一人暮らしで作る量じゃないんだよね。
冷凍したけど、あまり長いこととっておくのもな、と思って5日で3食食べた。
角煮をこの頻度はさすがに食べすぎてます。

あと昨日寒かったから、豚汁が食べたくなって作ったんだけど、それもね、、
炊き出しですか?ってくらい大量に作ってしまって。
だって豚汁なんて大量に作った方が絶対に美味しいでしょ!って、心が勝手に。
ちなみにいまも冷蔵庫にあります。


その時に思ったんだよね。
ああ、「ごはん作りすぎちゃった」を理由に会える友達欲しいなーって。
生活の中で"一人分"をちょこっと超えてしまった時に、そのちょこっとを「やったラッキー」ってくらい軽い気持ちで受け取ってくれる人がいたら、それはとても幸せなことだと思う。

あと、長いこと一人暮らしをしていると、別に何がしたいってわけじゃなくて、何を話したいわけでもなくて、ただ誰かと一緒にご飯食べたいなっていう日があるんだけど。
そういう時に、年齢も性別も関係性も、何もかもすっ飛ばして、ただ一緒に食に向き合えるような友達がいたらなんて幸せなんだろうって。

他意がない楽さというか、お互いに都合よく、ヘルシーに付き合える友達は大切にしていきたい所存。



最近は高野文子の作品集「絶対安全剃刀」を手に入れたのでそれを読んでます。
元々やまだ紫が好きだったので、そこから色々掘っていくうちに気になった作品。
もう、大好きの一言。これは一種の癖です。
今度はこれを読みながらスープでも煮込みますかね。

では、またこんど。

海 (2025.03.07 更新)




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