1998年
岡本定義(7月27日生、神奈川県出身)と 佐藤洋介(12月25日生、神奈川県出身)の2人によるユニットとして、いまだに語り継がれる名曲「天才ヴァガボンド」でデビュー。サビの「バカでごめんね」という歌詞に影響(勇気)を受けたミュージシャンは少なくない。完全アナログ自宅録音ユニットとして注目を集める。
1999年
ビートルズ「ホワイト・アルバム」を彷佛とさせる、さまざまな顔を持つCOILの初期作品群が絶妙に詰め込まれた1stアルバム『ROPELAND MUSIC』を発表。二人の地元"綱島"をタイトルに冠した本作は、ポップ・アルバムの名盤としてマニアックな音楽ファンからも高い評価をうけた。Chappieの2ndシングルをフル・プロデュースするなど、課外活動も精力的に行う。
2000年
2ndアルバム『Orange & Blue』リリース。文学性の高い歌詞世界と独特のオルタナ・ギターサウンド、楽曲のクオリティーの高さで、傑作の名を欲しいままに。初の全国ワンマン・ライブ・ツアーでは、宅録ユニットのイメージからかけ離れたロックバンド然としたステージで観る者を魅了した。VELVET UNDERGROUNDトリビュート・アルバムに「AFTER HOURS」で参加。
2001年
ギターロック/ギターポップ色の強いフィジカルな感動を呼び起こすDISC 1(白盤)、ゆったりと深い世界に引き込まれるスピリチュアルな感応を呼び起こすDISC 2(黒盤)からなる、LPのA面B面の感覚を意識した2枚組3rdアルバム『AUTO REVERSE』をリリース。PlayStation2音楽アクションゲーム「ギタルマン」の音楽プロデュース。エモーショナルなステージが印象深い2度目の全国ツアーを終え、その後、今回のニュー・アルバムに向けて地下に潜入。その間、COILとしてはシングルのカップリング集『ALL ERASE OK?』リリース。岡本は元ちとせに楽曲提供(シングル「ワダツミの木」のカップリング「幻の月」の作詞・作曲)、佐藤はソロ・ユニット"Propo"をたちあげる(2002.5.15 インディーズ・レーベルHiBOOMより1st アルバム『SERVICE AREA』リリース)。
2002年
COILの出発点である"コンポ?ー岡本+エンジニア佐藤のユニット"という考え方のもと、それまでのアナログ自宅録音からPro Toolsを使ったハードディスク・レコーディングへ移行、音楽的にも飛躍的な進化を果たしたアルバム『0・10』を発表。各マスコミをはじめ、様々なミュージシャンやクリエイターからも"最高傑作!"との高い評価を得る。佐藤洋介の病気療養の為ライブ活動は休止していたが、秋より元ちとせへの提供曲(岡本作詞・作曲「ハミングバード」)でレコーディング活動を再開。佐藤はさらに年末から翌年初頭にかけてサンプリングサンのアルバム『狂騒ポップJr』のプロデュース&エンジニアリングを手掛ける。
2003年
岡本は杏子の両A面シングル「雨のエレジー/MUDDY FLOWER」の両作詞・作曲、スガシカオのアルバム『SMILE』の中の「はじめての気持ち」にギター・ソロで参加、佐藤は福耳によるAugusta Camp 2003のテーマソング『SUMMER of LOVE』の作曲と精力的に課外活動をこなしながら、転換作と言える前作『0・10』に続く注目のオリジナル・ニュー・アルバムのレコーディング(2月~6月)。8月には1年ぶりのアルバム『LOVE』をリリース、この作品ではUKグラフィック界のカリスマ「Form」がアートワークで参加!話題となる。
2004年
初のベスト『Singles+』をリリース。そして、自身のレーベル「sandwich records」を設立。「曲が出来たら、即発表!しかもCD以外で!」という希有な活動を標榜。しかし、MP3と会場限定音源に特化した、発表形態は話題となる(当然、困惑の声もあり)。
2005年
そのsandwich recordsより満を持して第一弾CD『CINEMA』を10月5日にリリース!COILとしてワンマンライブを行う。佐藤洋介はbabamania、たびんちゅのアルバムプロデュースのほか、RCサクセションのライブ盤「ラプソディーネイキッド」のミックスを担当。
2006年
COILとして初めて映画『初恋』(主演:宮﨑あおい)のサウンドトラックを担当。主題歌は元ちとせが歌った岡本定義作詞作曲「青のレクイエム」。
2007年
9月に岡本定義がソロアルバム『象牙の塔』を発表。元ちとせのシングル「あなたがここにいてほしい/ミヨリの森」をプロデュース。(両曲とも作詞作曲;岡本定義)。佐藤洋介は長澤知之のミニアルバムにプロデューサー/ベーシストとして参加。
2008年
オフィスオーガスタ所属アーティストによるスペシャル・ユニット「福耳」の、7月16日発売のシングル「DANCE BABY DANCE/夏はこれからだ!」を完全プロデュース。
福耳のシングルと同日に、これまで女性ボーカリストに提供してきた楽曲をセルフ・カバーしたミニアルバム「ギャルソン」をリリース。
10月22日には福耳のメンバーによるCOILトリビュートアルバム「10th Anniversary Songs~Tribute to COIL~」がリリースされ、自身も3年ぶりのオリジナルアルバム「Vitamin C」をリリース。東京と大阪でデビュー10周年記念ワンマンライブを行う。
2009年
佐藤洋介がライブ活動の休止を発表し、岡本定義がライブ活動を展開。ソロ・岡本定義名義では東京・渋谷のBYGで3月、5月、9月、12月にワンマンライブを行い、全公演ソールドアウトとなる。COIL名義ではAugusta Camp 2009~Extra~東京公演に出演。四国中央市で行われた“しこちゅードリームライブ”では、山崎まさよしとユニット“さだまさよし”をお披露目した。
佐藤洋介は4公演行われたAugusta Camp 2009~Extra~各公演の録音とミックスのエンジニアを務めた他、長澤知之、杏子等のレコーディングにエンジニアとして参加。
2010年
岡本定義はライブ活動を行う傍ら、山崎まさよしとのユニット“さだまさよし”名義で元ちとせの2010年第一弾音源となる「やわらかなサイクル」(JFLエコメッセージソング/Augusta Camp 2010 公式テーマソング)をプロデュース。
また、Leyona、杏子他に詞/曲を提供。2枚目となるソロアルバム「ファンタジスタ」を7月7日にリリース。
佐藤洋介は引き続きレコーディングエンジニアとして活動。Augusta Camp 2010のライブ収録とミックス、長澤知之のレコーディング等を手掛ける。
2011年
COILとしてレコーディング作業を再開。4月21日には岡本定義がCOIL名義でライブを行い、同時にすべて新曲の作品集「ソナチネ」を発表。
続けて7月には「ボサノバ」12月には「カフェラテ」とやはりすべて新曲を収録した作品集を発表。
12月には岡本定義がCOIL名義で全国ツアーCOIL TOUR 2011 “ひとりのシーズン”を4公演行った。
佐藤洋介はCOILの音源制作のほかに長澤知之やAugusta Camp 2011のライブレコーディングを担当。
岡本定義は年間を通しソロライブや近藤智洋, 高畠俊太郎とのジョイント弾き語りツアー“俺たちの旅”に参加するなど精力的に活動した。
2012年
4月11日に、2004年から2005年にかけて発表した幻のカセットテープ音源作品20曲をオリジナルマスターのまま完全収録した、“カセットテープベスト”と呼べる2枚組アルバム「カセットミュージック」をリリース。アルバムの発売を記念して、病気療養によりライブ活動を休止している佐藤洋介も登場してUstreamで特別番組を放送した。
また、10月24日にはシングルス・ベスト「マスターピース ~COIL傑作集~」、11月21日には、岡本・佐藤の二人による選曲の2枚組ベスト「セカンド・ベスト ~COIL佳作集~」を2ヶ月連続リリース。
「マスターピース ~COIL傑作集~」発売日にはUstremanにて、
「セカンド・ベスト」発売日にはニコニコ生放送にて発売記念LIVE&トークイベントを行い、以降月に1回のペースで番組を放送。
2013年
1月からマンスリーレギュラー番組「COILのおしえて!パンポット先生(仮)」を、ニコニコ生放送にて放送中。
デビュー15周年にふさわしい15曲入り、新録フルアルバム「15」を10月30日にリリース。
11月13日には『Augusta Camp 2013 Online Exclusive Featuring COIL 15th Anniversary』として、COILプロデュースによるニコニコ生放送上での「Augusta Camp」を開催。
初の試みとなったWEBでの「Augusta Camp」は6万を超える視聴者数を記録。大好評を博した。
2014年
4月末をもって、佐藤洋介が病気療養のため脱退。COILは岡本定義のソロユニットとして活動を継続。
COILプレゼンツの対バン企画「軽音楽をあなたと」を下北沢440にて開催。
6/16(月) 出演:COIL、ワタナベイビー with ゴンドウトモヒコ
7/16(水) 出演:COIL、高田漣
8/25(月) 出演:COIL、直枝政広(カーネーション) ゲスト出演:杏子
2015年
7/27(月)50歳の誕生日を記念して「音の雫 ~50th Birthday Live~」開催。
ライブ会場限定発売CD「夜半の最弱音(読み:よわのピアニッシモ)」発売。