元ちとせさん20周年おめでとうございます。ニューアルバムに参加できて光栄です。
「船を待つ」はコロナ禍の東京で、まだ行ったことのない奄美大島を自分なりに想像して、妄想フル回転で作りました。
作詞作曲の他、編曲、演奏、録音、ミックスまで全て自由にやらせていただき感謝しています。
今回作業する中で改めて元さんのボーカルの圧倒的な存在感と表現力に感銘を受けました。
ぼくの妄想風景が元さんの歌の力で説得力を持って立ち現れたような、目の前に本当に青い海が広がっているような、、、、自分で作った曲なのに感動して何度も聴いてしまいました。
ぜひ皆さんにも聴いていただきたいです。


—— 坂本慎太郎 ——

虹の麓はアクションを促す歌です。
マジメな歌です。
祈りの歌というわけじゃなく、「よし。ロードマップ作ろう。スケジュール立てよう。で、目的の場所を決めよう。一緒にいついつ向かおう。」って、計画立てて、具体的に実現させていく人たちの現実的な歌です。

「祈り」という行為を、僕は育った環境もあって個人的に意味あるものだと信じています。
が、生きているとそれだけではどうにも解決しない問題と出会うものです。
ただ、理想を語っているだけじゃどうにもなりません。

そんな時、必要なのは行動力です。
想像して、仰いで「綺麗だなあ…」ってんじゃなく、自分の目の前の現実世界に降ろして、そいつを体感する方法を考えるんです。
実現させてやるんです。
それが夢を叶えるってことだと思うんです。

これは夢じゃなくって、現実世界の歌です。
「あなたと一緒にそこへ向かうよ！」と信じて動く人たちへの歌なんです。


—— 長澤知之 ——

この曲は、アルバム「平和元年」を聞いて着想しました。
戦争や災害、たくさんの途絶えた未来の上に、今の私があることを忘れたくないです。その蓄積に蓋をしてはならない。 過去からの警鐘と、祝福。もういない「あなた」を思い出し、今をどう生きるか考えながら作りました。

—— 折坂悠太 ——

ちとせちゃんの声は、動物たちの察知する、予知する、通じ合う能力が、僕らにもあることを思い出させる。
その声の漣（さざなみ）は、インターネットより早く広がり、これからも続いてゆく人類の旅路をサポートし続ける。

—— 青柳拓次 ——

ある人への想いが胸の内に住み着く。
それを失えばポッカリと口を拡げる穴。
人と出会うという事は心の内に穴を作る事、という言葉を聞いた事がある。
いくつもの穴を抱えながら生き続ける、歌い続ける。
そんな想いを曲にしたかった。
ちとせさん、素晴らしい歌声をありがとう。

—— 森 英治 ——

この度はこのような素敵な作品にご一緒させていただきまして大変光栄に思います

本作は冥丁の描く「失日本」という概念の中から『古風』という作品で表した世界観を継ぐ(私的解釈型の)ヨイスラ節となります

未来に対する不安や恐れの中、困難と犠牲が伴うこの世界の中で、
私達は未来のために、愛と希望を見出すことを決してやめてはいけない
勇気を胸に格好をつけることなく、正々堂々と、この日々の上を歩んで行く

これこそヨイスラ節から僕が学んだことです
先人の皆様に心から感謝を
そして、元さん有難う

本アルバムの締めになります

どうぞお楽しみください

—— 冥丁・藤田 ——