イントロのピアノリフが降りてきた時に、『何かはじまりを予感する曲』ができると直感しました。
言葉にすると曖昧ですが、はっきりとそんなバイブスがこのリフにはありました。
「恋のはじまり」をテーマにした、いわゆるラブソングではあるんですが、広い意味での『スタート』や『出発』を感じます。
「朝、目覚ましがわりに聞くと元気づけられる」なんて言ってくれる友人がいましたが、この曲にとって嬉しいことかもしれません。

作曲は、日本が世界に誇るトラックメイカー、プロデューサー、ピアニストＳＷＩＮＧ－Ｏ（彼のソロプロジェクト45も要チェック！）との共作です。アルバムの中で一番「ミュージシャンによるセッションっぽい」空気感で録音されてます。
音の隙間からミュージシャン同士の息遣いが聞こえてきます。

ミドルテンポのBALLADE。
個人的にはいろいろな意味を持った曲です。
そんなことはさておき、聞く人が自由に想像していただけたら嬉しいです。
舞台は夜の隙間。
最初のイメージどおりの曲になりました。

ちょうどアインシュタインの相対性理論や量子力学の本にはまってた時期に歌詞を書きました。
ビート、サウンド、あえて少し懐かしい感じのする2000年代前半のＲ＆Ｂフレイバー。
最近のエレクトロなＲ＆Ｂにはない『ヨコ揺れ筋肉系ネオソウル』なアレンジ（笑）

耳休め、「つなぎのワルツ」とでも呼んであげてください。

大好きなラッパーＲＵＭＩさんを迎えての作品。
ＲＵＭＩさんの美声とパワフルなキャラクターが炸裂してます。
イェ～～～～～ス！！
光も陰も悲しみも嬉しさも不幸も幸せもしょい込んで叫べぇ～～～～！！！

尊敬するバッハへのオマージュソング。
リズムのスイッチ、リフ、展開が激しくてエキサイティングな曲です。
簡単に聞こえるわりに、カラオケで歌うには難しい、とのことです（笑）
すみません．．．．（笑）

スローなテンポのパワフルなBALLADEです。カオスの中を自分の声が突き抜けるイメージで作りました。
僕の書くラブソングは『夜空』がよくでてきます。
これは原風景、高知の桂浜で見たあの頃の夜空が今だに曲を作る時にちらつくからです。
届くはずのない声を枯れるまで叫ぶ男もよく出てきます。
たぶん今まで自分が全力投球の恋愛しかしてこれなかったからだと思います（笑）←ぶっちゃけすぎ
この曲では男の中で一番女々しい部分を歌ってます。
この曲を友人達に聞かせた時、女性からの支持が多くてビックリしました。
なぜなら、歌詞を読めば分かるとは思いますが、女性にしては女々しいかと．．．
多重人格の（笑）僕にとってのひとつのリアルです。

この曲を聞くといつもロマンチックな無力感にひたる。
僕にとっての夜の渋谷は、カオスの中にちょっぴりメランコリックが混ざっている色合い。
色んな思い出がありすぎて、いるだけで吐き気がするくらい興奮する場所。
あんまり遊びには行かない場所。

十年前の曲。
ほぼあの頃のメンバーで録音しています。
歌詞もあえてあの頃のまま。
アルバム中、「歌う」ことが一番難しかった曲です。

最近できた曲。
ティーンエイジャーと並んでるのが不思議な気分。
ティーンエイジャーの時のように自分が幸せになることに盲目的だった頃と違って、自分以外の人の幸せが自分のものと同じくらい嬉しい、むしろ自分のもの以上に嬉しいと思えるようになってきた、自分で言うのもおこがましいんですが『成長』みたいなものを感じました。
こういう気持ちを人に打ち明けるのは少し勇気が必要になってきます。
というのは、文章だけを見ると自分の中にあるエゴイスティックな部分に目をつむっているようにも感じるからです。
この曲は自己主張やエゴではなく思っていることをオブラートに包まず「いかに歌として表現できるか」という精一杯の挑戦でもありました。
もし歌えたら、誰か大切な人に歌ってみてほしい曲です。
この曲は映画『パーマネント野ばら』をイメージして作りました。
映画のシーン達とも若干リンクしてくるかもしれませんが、それも主題歌ならではの楽しみ方かもしれません。