M1.SO RUN

僕が尊敬する武井壮をイメージして作詞曲編曲しました。壮さんの100mの記録10秒54に因んでテンポは105.4にしました。
ぶっといビートにステップを踏んでいるようなベースライン、歌える人がほとんどいなさそうなメロディーライン、全て、武井壮の常人離れした身体能力への賛辞です！
アルバムの中で、詞、曲、アレンジ全て同時にできた唯一の曲。

M2.Doki Doki

J-WAVE冬のキャンペーンソングです。東京の冬をイメージして作りました。
東京には都会を象徴するような高層ビル、ゆっくり歩きたくなるようなのどかな公園、意外に両面もっていて、音楽にもとても影響してきます。
歌詞は恋の始まりですが、メロディーそのものにも、なにかこの街で始まりそうなドキドキを感じていただけたら嬉しいです。

M3.WALK ON AIR

さかいゆうにしては珍しい、ピアノロックな８ビート曲。歌以外は、ピアノ、ベース、ドラムのトリオによるクリックを使わない一発録音です。打ち込み音楽にはない、３人のミュージシャンによる音楽的緊張感を楽しめます。
作詞はSchroeder-Headzの渡辺シュンスケ。彼は、cafelonという素晴らしいロックバンドのピアノ・ボーカルで、センスの塊のようなミュージシャン。
そして、彼の書く歌詞も大好きで、この曲の構成やアレンジを担当していただいた石崎光さんが実はcafelonのメンバーのため、なんとなく縁を感じ、もともと自分の作詞で完成していたにもかかわらず、渡辺シュンスケさんに依頼させていただきました。
2曲目のDoki Dokiと同一人物とは思えないボーカルの変貌ぶり。笑
歌詞、メロディー、アレンジによって、まるで変わる、さかいゆうの歌声もお楽しみください。

M4.下剋情緒

テーマはズバリお金。
僕のことを歌っているわけではありませんが、読み物として、貧乏から金持ちになった偉人たちの本や、その反面、禅や仏教の本も好きです。
欲が物凄くあるとも全くないとも言えない自分ですが、そんなテーマを元に書きました。
なんか、お金、歌って考えた時に最初にイメージとしてできてたのが単純過ぎてお恥ずかしながら、フランク・シナトラでした。
その影響からか、アレンジ的にはさかいゆうとしては珍しい４ビートの曲です。

M5.あるギタリストの恋

サビの歌詞に出てくるペンタトニックとは、音階のことで、ジャズ、ブルース、ファンク、様々な音楽に登場してくるスケールです。ギターを担当してくれている竹内朋康さんは、このペンタトニックをファンキーに操るスーパーギタリストです。
アレンジはWALK ON AIRでもお世話になった石崎光さん。

M6.愛は急がず -Oh Girl-

なんと言っても、素晴らしい歌詞を提供していただいた西寺郷太さんに拍手です！
愛に急ぐ！愛に急ぐ！が、なんだか日本語に聞こえなくておもしろい。
深いことを重くない言葉で言ってしまう西寺さんの歌詞と、玄人も唸るようなハイセンスなサウンドを誰にも聴きやすいようなポップに仕上げてしまうAvec Avecのトラック。
このコンビ最強！

M7.サマーアゲイン

天才しかいない事務所 origami productionからovallのメンバーを迎えて作り上げたサマーディスコポップ曲。
彼らのことは、音色、プレイ、人間性、全てにおいて大好きです。

M8.SELFISH JUSTICE

ポリティカルなことを発言することは今までもおそらくこれからもほとんどないとは思いますが、今回のアルバムの歌詞の中ではポロッと？うっかり？本音が出てしまっている感のある曲です。
歌詞がけっこう気に入ってます。
僕ね、昔から生理的に苦手な言葉があります。
それは、
「正義」
です。
この言葉自体はとてもポジティブな意味があるものですが、妄信的なあまり振りかざしてしまう危険性もあります。
巻き添え食らった人はたまったもんじゃありません。

M9.トウキョーSOUL

ドープなビートにファンキーに絡むベースライン。今回のアルバムでは僕自身がベースを弾いている曲が多いんですが、この曲も、自分が弾かないとこの曲にならないなと思い、本チャンでも自分で弾きました。
こんな音楽を日本語でやってるヤツは、さかいゆうしかいません。笑
Doki Dokiとは違った側面の「トウキョー」を感じてください。

M10.愛は微熱

SELFISH JUSTICEに続き、歌詞がけっこう気に入ってる曲です。
何と言っても、日本を代表するギタリスト田中義人と石成正人のツインギターによる同時録音が、現場でも鳥肌立ちっぱなしでした。
二人の天才へのリスペクトを込めて、エンディングではロングソロを弾いてもらいました。

M11.ジャスミン

サウンドプロデュースを担当していただいた蔦谷好位置さんとは公私ともに仲良くしていただいてます。もともとは飲み友でした。笑
こうして、実際に仕事でもご一緒できて嬉しかったです。
音楽そのものはもちろん、音楽ビジネスにおいても正直で辛口だけど愛のある彼に認められるのはなにより嬉しくて、反面、緊張感を持って仲良く付き合える同業者なので、いつもポジティブな刺激をもらってます。
MCではよく喋らせていただいてますが、ジャスミンはもともとペルシア語のヤースミンから来ているそうで、「天からの贈り物」という意味があります。
「天からの贈り物」と思えるくらい大切な人に巡りあった主人公の歌。
皆さんそれぞれの中でもそんな人、モノ、仕事はあると思います。それぞれの大切なジャスミンを想いうかべながら聴いてほしい、そんな曲です。

この度、「Doki Doki」「愛は急がず-Oh Girl-」など一緒に楽曲制作させていただき、 さかいゆうさんの歌の力とポップネスを改めて実感いたしました。
文脈へのリスペクトとエモーショナルな身体性、 そのどちらもを大切にする音楽への姿勢は、 今の僕にとってすごく共感する部分が多く、 とても楽しく作品を作ることができました。
是非またご一緒できればと思います！

Avec Avec

10年前くらいに相方の渡辺シュンスケの紹介で下北のCoCo壱で初対面。 その後飲み会でばったり。 今回ディレクターの竹内修さんに誘って頂き今回２曲サウンドプロデュースさせて頂きました。

打ち合わせで大爆笑、やっぱりゆうくん面白いなぁと。 いままでのカラフルで精密な印象だったので 「隙」「ユーモア」「クリックなし（揺らぎ）」「ダイナミクス」 などで「さかいゆう」そのものをパッケージしたいなぁと思いました。

せっかく僕みたいな異色なミュージシャンとやるなら グラミー賞にノミネートされた「アラバマシェイクス」のような 黒人なのに白人感があって隙間のあるオルタナティブな作品にしてみたら 面白いだろうなぁという思惑があり実現出来て、ゆうくんも喜んでくれたのが嬉しかったなぁ。

歌のリズム、ピッチ、ニュアンスが良すぎて録音中なのに僕は大爆笑でした。 最後に毎回「ダンカンばかやろう！」とビートたけしのものまねも忘れずに（笑） 現在のシーンでは必須の音程修正ソフト「Auto-Tune」 で音程を直さずに歌を録音出来る数少ない実力派シンガーでもありますね。

まさに「さかいゆう＝音楽」という紛れもない事実。 彼みたいな人を「アーティスト」と呼ぶべきだ。 作品を一緒に創れた事を誇りに思います。また必ずやろうね！

石崎 光 (cafelon)

[NEW]

ゆうくんへ

三軒茶屋のカレー屋さん「とんがらし」のおばちゃんは、常連の俺とゆうくんをずっと息子のように応援してくれているよね？
何年か前から、いつも俺が行くと聞いてもないのに（笑）ゆうくんの最新情報を教えてくれてた。
こうしてはじめてのコラボレーション曲が完成して浮かんでくるのは、「とんがらし」のおばちゃんの嬉しそうな顔です。

Avec Avec とのタッグも、世代は違えどメロディやリズムの捉え方が俺と同じ遺伝子な感じがして超自然でした。
素敵なチャンスをくれてありがとう。

追伸
ゆうくんがNONA REEVESの『POP STATION』を聴きまくってくれている、特に「三年」というバラードを何千回？
何百回繰り返し聴くほど好きだ、と言ってくれたのを覚えてます。カヴァーしてよ。聴いてみたいなぁ。

西寺郷太 (NONA REEVES)

[NEW]

「SO RUN」は肩の力を抜いて楽しめるような雰囲気にしてくれる、心の拠り所になるような曲です。
タイトルの「SO RUN」は、“自分(SO)が走る(RUN)”、“だから走る”という意味があると思います。
ミュージックビデオにも出演させて頂きましたが、自分が43年間、地球の上を走ってきた理由や、気持ちを、走るシーンの一歩一歩に込めました。

武井壮

[NEW]

さかいゆうとはお互いの考えていることや感じていること、音楽のことをたくさん語りました。
その中で見えてきた彼の才能や人柄、音楽に向き合う姿勢、その魅力がどうやったら楽曲に収まるだろうと、試行錯誤を重ねました。
この曲（ジャスミン）にはさかいゆうの優しさと音楽への愛、熱意、覚悟、様々な感情が詰まっています。 たくさんの人に彼の歌声が届いてほしいです。

蔦谷好位置

[NEW]

「ジャスミン」を初めて聴いた時、ストレートに“好きだ”と歌っている歌詞がずっと頭に残ってワクワクした気持ちになりました。
こんなに幸せな場所はない！と思えるほど結婚式が大好きなんですが、式場でも流したいなと思える素敵な曲です。

早見あかり

ゆうさんとのレコーディングはもう刺激だらけで、表現力と共に演奏力の重要さを改めて再認識させてくれる現場でもありました。
アルバムのオープニングを飾る「SO RUN」は、緊張感と共に、疾走感溢れる爽快な楽曲に仕上がっています。
少し前ですが、ゆうさんが自分の歌に対して手ほどきをしてくれたのが今でも本当に救いになっています。
改めて「4YU」リリースおめでとうございます！

mabanua (origami PRODUCTIONS)

怪物さかいゆうとの夜

「湿気のあるCOOLなんです。」と怪物は言います。
「亜細亜のJAZZだから…」と続けます。

怪物さかいゆうに詞を書くのはいつ以来だっけ？と僕は密かに思っています。 “僕たちの不確かな前途”以来だから…えっ、もう3年近くなるの！？ …でも作曲家としては、僕が立ち上げたミュージカル『SONG WRITERS』や、もうすぐ封切られるプリキュアの映画の主題歌も付きあってくれたから、ご無沙汰感はないよね。

「深夜、BARのカウンターでひとり飲んでいる男を、どうして淋しい奴って決めつけるんでしょう？」 「彼はただ…孤独を楽しんでいるだけなのに。」 うむ…何だか怪物、少しカッコいい大人になったんじゃないのか？

　そう、どんなに心が濡れてても、
　時にはCOOLに…トウキョーSOUL。

森雪之丞

あらためて、ゆうの曲、声、ピアノ、がほんとに好きだなあ、と思う自分。
そして、間違いなく彼だからこそ形にできる最高のアルバム。素敵な音楽をありがとう。

渡辺シュンスケ(cafelon 、Schroeder-Headz)