Masayoshi Yamazaki Tribute. FUKUMIMI

「HOME~山崎まさよしトリビュート~」NEW ALBUM 2010.9.29 Release!

15周年記念、山崎まさよしトリビュートアルバム発売決定!
Augusta Camp 2010のステージとも連動した、福耳メンバーが山崎まさよしの名曲をトリビュートする新録アルバム!初回限定盤は収録楽曲のオリジナルバージョン音源を収録したスペシャルCDとの2枚組!
「HOME~山崎まさよしトリビュート~」初回生産限定盤【CD+CD】
UPCH-29056/7 ¥3,675(税込)
「HOME~山崎まさよしトリビュート~」通常盤【CD】
UPCH-20209 ¥3,059(税込)

参加アーティスト

杏子、スガ シカオ、岡本定義(COIL)、佐藤洋介(COIL)、元ちとせ、大橋卓弥(スキマスイッチ)、常田真太郎(スキマスイッチ)、長澤知之、秦 基博、さかいゆう、竹原ピストル

収録曲 〜参加アーティストコメント〜

M01

試聴

僕はここにいる〜Theme of MASAYOSHI YAMAZAKI Tribute〜
常田真太郎(スキマスイッチ)

常田真太郎(スキマスイッチ)

三年前ぐらいに、ヤマさんと飲みの席で“トリビュートとは”っていう話をしたことがあって、「やっぱりその曲に対して本当に愛情がなかったら、トリビュートする意味がないよ」っていうすごく真っ当な意見を言っていて、僕もすごくそれに感銘を受けたんです。
トリビュートの、いやリスペクトのテーマのつもりで作りました。

プロデューサーによるこぼれ話

プロデューサーによるこぼれ話

CLOSE

オーガスタキャンプ2010のアーティストミーティングが終了せんとした時、やおら山崎が「今回みんなで、俺の曲カバーしてくれる企画やってくれて本当にどうもありがとうね・・・」と珍しくまじめに語り出した。普段はひょうひょうと冗談を言ったり、近づきがたいオーラを醸し出している山崎の、この殊勝な態度に、特に後輩達は心打たれたようだ。常田真太郎もその一人で、このときまではピアノで何かしらの曲をインストでやるくらいに受け止めていたようだが、一躍「山さんの心意気に応えるべく僕ここ(僕はここにいる)をフルオケで!」と相成った。ストリングス、木管、金管、打楽器など総勢60人のオーケストラでの録音である。もちろんアレンジはすべて常田。タクトこそ振らなかったものの、縦横無尽にサウンドを構築した。「トリビュートの、いやリスペクトのテーマのつもりで作りましたので、是非一曲目にしてください」との本人の弁。

M02

試聴

秦 基博

ツバメ
秦 基博

よくヤマさんがライブではエレピを弾いて弾き語りでやられているイメージがあったので、そのエレピに近い音色のものを使って何か出来ないかな、ということで、アコギではなくセミアコで。ヤマさんの「ツバメ」とはまた違う、僕が歌うと曲の主人公の性格まで違ってくるような気がして、それがすごくおもしろかったです。

プロデューサーによるこぼれ話

プロデューサーによるこぼれ話

CLOSE

これほどまで自他共に「これしかないでしょ!」と選曲が即決したケースも珍しいだろう。弾き語りという表現の担い手としては、山崎直系である秦が弾き語りでなく、まさかのレゲエアレンジ。直系であるが故に、「HOBO Walking」などの最近の山崎作品に漂うレゲエ指向を、山崎のレパートリーでも古い作品のこの曲に施したことが、秦のリスペクトを込めた狙いなのかもしれない。一見陽気なアレンジだが、曲の持つセンチメンタルと、秦の歌声の重厚さで、新たな「ツバメ」が大切な遠くに住む人への思いを届けてくれることだろう。

M03

試聴

振り向かない
スガ シカオ+ 常田真太郎(スキマスイッチ)

常田真太郎(スキマスイッチ)スガ シカオ)

はじめてこの曲を聴いたときは山崎まさよしの個性が強すぎちゃって、あんまり好きな曲じゃなくて。でも3~4年後にもう一回聴き直したら、すごく好きになってしまって。今回、自分で歌ってみたらすごく難しくて、苦労しました。
(スガ シカオ)

プロデューサーによるこぼれ話

プロデューサーによるこぼれ話

CLOSE

ピアノを弾くようにと常田曰く「スガさんからの悪魔のメール」が送られたことにより実現した、今までにないコラボである。オリジナルシングル発売当初に既にオーガスタ所属であったスガは「当時は大嫌いだった」という。その後に高速道路運転中にラジオから流れてきたこの曲を聴いて理解できない衝撃を受け、思わず路肩に車を止めて聴き入ったというエピソードがある。山崎=スガの長い歴史を踏まえた一曲。そもそも山崎の曲は、歌い回しが独特で、言葉の頭がビートの裏から入る場合が多い上に、言葉によってメロディーのリズムが平気で変わるという、まさにシンガーソングライターたる作風を持っている。この曲も例外ではないのだが、スガはそのメロディーを尊重し、踏襲しつつも、それもまた独特であるスガの歌い回しを随所にちりばめた歌唱となっている。

M04

試聴

大橋卓弥(スキマスイッチ)

全部、君だった。
大橋卓弥(スキマスイッチ)

ヤマさんのバラードの持つ力ってすごいと思っていて、その中でも「全部、君だった。」っていうのは、僕が自分で歌ったらどんな曲になるんだろうという興味がすごくあったんです。実際に歌ってみて、最初はすごく難しかったんですけど、やっていくうちにどんどん曲のよさが滲み出てくる、そんな感じがして、こういう曲も作れるようになりたいなっていうふうに思いました。

プロデューサーによるこぼれ話

プロデューサーによるこぼれ話

CLOSE

大橋が言う「すり切れるまで視た山さんのビデオ」は2000年の「One Knight Stand on films」である。スキマスイッチが初めてオーガスタキャンプに出演したその帰りのバス車中で、大橋はギターを手に「山さんの曲は全部演奏できます!」と次から次へと山崎レパートリーを披露し、山崎本人が誰よりも圧倒されてしまった。そんな「日本一の山崎ファン 」を名乗る大橋卓弥が悩みに悩んで、ようやく一曲選んだのがこの曲。大橋卓弥ソロ名義活動には欠かせない「Drank Monkeys」を率いてのレコーディング。比較的最近の曲だが、あえて大橋は70年代ソフトロックのテイストに仕上げている。オーガスタキャンプ2010の打ち上げ、酒の進んだその席で大橋が山崎に「もっと山さんに近づきたいんで、同じ場所に立つため今日限りで僕は山崎ファンをやめます!」と満面の笑みで語っていたことが印象的であった。

M05

試聴

杏子

ペンギン
杏子

ヤマがライブをやった時に、私がペンギンの格好で飛び入りしたりとか、そういう思い出のある曲です。でも今回はかなり違うアレンジをしたので、ちょっと自信作。イタダキ!かな、って思ってます。

プロデューサーによるこぼれ話

プロデューサーによるこぼれ話

CLOSE

山崎にとっての唯一「事務所の先輩」である杏子による、オリジナルのロックテイストとは打って変わった「めちゃセクシーペンギン」。山崎がライブでこの曲を演奏する際、余興でペンギンの着ぐるみが小ネタをするのだが、かつて何回かサプライズで杏子が着ぐるみで登場するという機会があった。山崎は中にはいつものマネージャーが入っていると思い、突っ込みを入れたりどついたり。結果、着ぐるみからは杏子が出てきて、山崎が恐縮のあまりひれ伏すというオチになるわけである。デビュー前からバックバンドとして、後輩として山崎が20年近く世話になってきた「姉さん」による姉弟愛に満ちつつ、杏子ならではの、うねるようなウィスパーボイスが堪能できる一曲である。

M06

試聴

竹原ピストル

未完成
竹原ピストル

個人的な、勝手な思い入れではありますが、東京で暮らしていた頃、胸に抱いていた葛藤、混沌、焦燥を優しく包みこんでくれ、それでいて、よし、やってこいとそっと背中を押してくれた、そんな、歌だから、今回歌いました。レコーディングにあたっては、ライブでも度々、大切に心を込めて歌わせていただいている歌ですから、そのまま、いつも通り、大切に心を込めて歌わせていただいただけです。山さん、よろこんでくれるかな?とか、そんなことはやっぱりちょっと思いました。

プロデューサーによるこぼれ話

プロデューサーによるこぼれ話

CLOSE

竹原ピストルは野狐禅時代を含めカバーの歌唱は大変珍しいのだが、山崎とともに毎年参加している宮古島での「美ぎ島 MUSIC CONVENTION」 でこの曲を演奏。このパフォーマンスは大絶賛され、今回このアルバムへ是非にもと参加を呼びかけたところ快諾をもらい、友情参加として収録の運びとなった。本来オリジナルのサビは全編英語のところを、竹原の「意訳」いや、はやりの言葉で言えば「超訳」による全く新たな歌詞が付け加えられている。かなり竹原節満載のフレーズだが、結果言葉の表現するべき目線はオリジナルからひとつもぶれていないという離れ業であり、「カバーをすること」へのひとつの問題提起と回答とすら思えてしまう。

M07

試聴

岡本定義(COIL)

水のない水槽
岡本定義(COIL)

この曲は僕が書いたんじゃないかっていうくらい惚れてて、今回、トリビュートということで歌ってみて改めて好きになりました。今回はAugusta Campがアコースティックというテーマだったこともあって、シンプルでストイックな、こういう表現をしたけど今後、もっと違う形でも、いろんなバージョンができると思うので、自分のライブなどで、どんどん演奏したいと思います。僕の曲として歌っちゃうよ…っていうくらいこの曲が好きです。

プロデューサーによるこぼれ話

プロデューサーによるこぼれ話

CLOSE

昨年の元ちとせ「やわらかなサイクル」のプロデュース以来若干表面化したものの、本来は非公式中の非公式ユニット「さだまさよし」。何となく誰かと行動する時、2010年度の山崎の相方ともいえるようなCOILの岡本定義によるテイク。実はシングルが発表された1997年以来岡本はこの曲を絶賛し続けてきた。「山ちゃんじゃなくて、実は僕が書いたんじゃないか」というくらいアイデンティファイしているようである。アレンジは今年「はまっちゃってる」ボサノヴァが、ここでも登場。オリジナルは不協和音とストリングスのおどろおどろしさでアヴァンギャルドを標榜しているが、岡本バージョンもトラディショナルなボサノヴァの手法ではあれど、これはこれで十二分に異端である。

M08

試聴

元ちとせ

やわらかい月
元ちとせ

ヤマさんがこの曲を作った時に、「お前が歌ってもええ曲やと思うねん」と言っていたので私にくれるのかと思いきや、結局ヤマさんが自分で歌っていて残念だったんです。だから、このトリビュートの話があった時、一番に私は「やわらかい月」を歌いたいと言いました。今回、歌えてよかったです。

プロデューサーによるこぼれ話

プロデューサーによるこぼれ話

CLOSE

山崎のレパートリーには本人自ら「標高高い系」と呼ぶ一群がある。「名前のない鳥」「やわらかい月」「untitled」「メヌエット」が代表格だ。たゆたうようなマイナーメロディーと、無国籍なラインが特徴だが、実はこの要素は元ちとせのルーツである奄美民謡と通底する。必然的にマッチするのだ。デビュー前に本人の希望でどうしても「名前のない鳥」のギターを弾いて欲しいとニューヨークまで山崎を追って行った際、その当時新曲だったこの「やわらかい月」を「この曲もちとせに合うと思うよ」とやおら歌い出した逸話がある。以来10年を経て、ここにようやくちとせによる歌唱と相成った。「WITH STRINGS」ツアーで山崎オリジナルのストリングスアレンジを何度となく演奏した服部隆之による、全く新しいアプローチがすばらしい。

M09

試聴

長澤知之

妖精といた夏
長澤知之

この曲は、凄くリアルに情景が浮かぶ詞だし、素敵なメロディーだから今回カバーしました。プールは泳げないからこんな体験ないけど、なんか分かるってゆう。レコーディングでは、まったく吹けないブルースハープをあえて吹いたり、色鉛筆とかを楽器にして初めてのことをサウンドに乗せようとしました。自分の持つこの曲のイメージを描いて。

プロデューサーによるこぼれ話

プロデューサーによるこぼれ話

CLOSE

当初長澤はこの曲と「月明かりに照らされて」どちらを選曲するかを迷っていた。曲調は対照的な2曲だが、歌詞世界はなるほど長澤の世界観にシンクロする部分があるかもしれない。結果この曲を選んだのは、オーガスタキャンプ2010の会場である夢の島公園に当日あのすばらしい演出効果をもたらした風が吹くことを予知していたからであろうか?アレンジ、特にギターのアプローチは山崎のオリジナルのテイストを尊重しているようにみえる。が、やはり長澤の歌唱で、同じ景色をを別の画家が描いたほどの、全く違うものに変化させている。山崎のオリジナルと、長澤の今回のテイク、イメージされる妖精のキャラクターの違いを、聴くものそれぞれが楽しむことが出来るだろう。

M10

試聴

佐藤洋介(COIL)

ガムシャラ バタフライ
佐藤洋介(COIL)

久しぶりのボーカルレコーディングということで、早口に挑戦してみたくてこの曲を選びました。良い活舌の練習になりました(笑)。レコーディングでオリジナルを改めて聞き直したら思いのほかキーが高く、曲のテンポ(BPM)が早くてビックリしました。これでもBPMはオリジナルより6~7落としてるんです。キーは同じでがんばってみました。もともとのアレンジもエレクトリックな要素が盛り込まれていて、同じエレクトリックでもオリジナルとは違う方向を目指しました。うまくいっているかどうかは聴くひとの判断にお任せします!

プロデューサーによるこぼれ話

プロデューサーによるこぼれ話

CLOSE

現在プロデューサー・エンジニアをメインの活動をしているCOILの佐藤洋介にも盟友として是非ともと特別参加。「好き勝手にやらせてもらえるんなら・・・」と上がってきた音源を聴いて、オーガスタ社内ではスタッフ一同大興奮、大喝采。「本当に本当にかっこいい」デジロック・ガムバタの出来上がりとなった。ディレクション、歌唱、演奏、レコーディング、ミックスすべてを全くのたった一人でこなしている。アルバム曲中もっとも騒がしいが、よく聴くとそこここに実に緻密な仕掛けを施しているのがわかる。キーの高い佐藤の歌唱がうるさいオケを凌駕して前に出てくる様が聴き所。

M11

試聴

さかいゆう

One more time, One more chance
さかいゆう

高校時代の自分にとってとても大事な曲だったので、歌えるのは光栄なことだと思っています。と同時にすごいプレッシャーもありました。僕はピアノ弾きなので、ヤマさんとは違った味を出せればなと思ってレコーディングしました。僕は、トリビュートってやっぱり本人に気に入ってもらえないと、いくらまわりの人が喜んでも意味がないと思う古風な人間なので、まずはヤマさんが気に入ってくれたらうれしいですね。

プロデューサーによるこぼれ話

プロデューサーによるこぼれ話

CLOSE

さかいを交えたミーティングの場で山崎トリビュートの選曲の話題になった。スタッフが何気なく「ワンモアとかいいんじゃない?」というと、反して神妙な表情で、さかいがポツリと「そうですよねぇ・・・歌えたら最高だけど・・・やっぱ無理っすよね?」その時にはスタッフ全員の頭の中でさかいがピアノで弾き語るワンモアが大音量で鳴り出していた。それは全員がすばらしい作品になると確信した瞬間だ。「・・・いや、無理じゃないよ」「きっとすごく良くなるよ」その場は、そのイメージで、少し強引に押し切ってしまったものだ。話はその日のうちにオーガスタ社内を興奮とともに駆け巡った。決定事項としてレコーディングを数日後に控えたある日、さかいから「やっぱりあの曲は自分に重すぎます。おこがましいので別の曲で行きたいんですけど」との連絡が来た。結局、山崎本人まで背中を押して、ようやくレコーディングへ。一度やると決めたさかいは全力で臨んだ。そうして収録されたテイクは予想以上のすばらしいものであったのは言うまでもない。確かにこの曲のパフォーマンスで山崎を超えることは不可能なのかもしれない。それが誰よりもわかっていたからこその、さかいの「無理」だったのであり、「おこがましい」だったのだと思う。超えること能わず。しかし全く別の地点での頂点には確実に登っているテイクであることも確かだ。そしてこの曲までもこのアルバムのセットリストに加えられて、誰よりも嬉しかったのは、他ならぬ山崎まさよし本人であるだろう。その意味でも最高のトリビュートになっているに違いないのである。

配信情報

http://s.augusta-mobile.com/
「HOME〜山崎まさよしトリビュート〜」収録曲の着うた®を、オーガスタサウンドプラスにて先行配信!『オーガスタサウンドプラス』http://s.augusta-mobile.com/